1959年創業。「家づくりの知識・技術・デザイン力を高めることも大切ですが、私はそれ以上に人としての魅力を高め、感性を活かすことによってご家族に愛される存在になりたい」と話す加賀美社長。その人柄に触れてみたところ、そこには「笑」と「幸」がありました。
峡東方面ならおまかせ。建てたい場所に建てたい家を建てる
地域柄（山梨市）、峡東方面のお客様が多いのでしょうか。
新築・リフォームのお客様は、峡東地区が8割に及びます。おかげさまで峡東地域で「富士住宅」と言えば、皆さんに周知されるまでになりました。弊社は、不動産業は営んでいませんが、大きい土地を買って分譲をかけて、土地を気に入っていただけたならば建築も手掛けるようにしています。山梨市、春日居地域の土地で、駅や学校、スーパーが近い・道路が広い、防災の面でも安全、そして雰囲気が良い場所をご提供しています。
誠意を尽くした家づくりが魅力
「やまなしの平屋ふらっと」「ラッキーキューブ」などお客様に寄り添った設計をされていますが、どのような要望が多いのでしょうか。また、その要望をどのように反映していますか。
地域柄、人気なのは「やまなしの平屋ふらっと」です。その昔は少なかったですが、最近、平屋が人気ですね。弊社では、偶然出会った北海道の平屋の家が素敵だったので、他社よりも早く平屋を打ち出したと自負しています。寒い北海道で快適に暮らしていくには、どのような工法でつくっているのか調べたり聞いたりして、参考にしました。この「やまなしの平屋ふらっと」は、そんな北海道という立地を活かした建築を山梨に反映させたのがポイントです。山梨市は土地が広いので、若い方でも80坪～100坪を求められます。大きい土地買って平屋を建てたい方が増えていますね。
「ラッキーキューブ」は、金額が決められたローコスト住宅で、家を建てたい方の入り口のような存在です。金額が高いと話を聞く気にもならないですが、このぐらいで建てられるんだと感じてもらいたいと思ったのが、はじまりです。施工方法・断熱性能・お金のプランなどお得な情報を提供して、低予算でも誠意を尽くしてやらせていただいています。求めているものを入れつつ、喜んでもらえるものを『少しでも安い・住みやすい・性能値のいい家』、それが「ラッキーキューブ」です。
もう繰り返さない！保証もアフターメンテナンスも過去から学んだ
保証・アフターメンテンナンスが充実しています。これから家づくりを考えている方にその重要性を説いてください。
基本的には10年間保証で、半年・1年・2年と点検をさせていただいています。点検を延長して最長20年でしょうか。そのぐらい保証はしっかりと行っています。実は、その昔建てたきりの時がありましてお客様が離れてしまったんです。そんな苦い経験があり、保証とアフターメンテナンスの重要性を痛感しました。しかも、私たちは大手さんとは違い、長い期間お客様と付き合っていきます。それが、15年20年だろうと「知らない」とはいかない、もう保証の期間は終わったよとは言えません。例えば、ドライバー1本で直るようなところは、無料で直してしまいます。ちょっとした不具合でお金は取れないです。それは、会社の理念でもある『家づくりを通して生涯のお付き合い』を貫きたいので。「建ててから付き合いが始まる」と、父がよく言っていた言葉です。若いときは聞き流していましたが、今となっては身に染みて響きますね。
大切なのは「人」。人が会社の顔であり象徴
社長を筆頭に朗らかなスタッフが多いようです。社長の中で社員登用のポイン
トがあるのでしょうか。
目を見ているか？そわそわしていないか？字がキレイか？そんなポイントも重視して採用しています。弊社の社員には引き抜いたわけではないけれど、以前仕事をしたことがある会社（HPやデザイン）の担当や子どもの同級生の親だったり、「うちくればいいなぁ」と言ったら本当に面接にきた専門学生がいたりするんです。性格上、人情に弱いんです。人のだめなところを言う人が多いですが、私はいい面を見つけるようにしています。そういう信頼関係を築いていくと、中には資格を取得したいと言い始める社員が出てきたり、離職も少なく感じます。
大切なことは、やはり『人は大事』ということ。マイナスな気分にさせてしまう人、正しくない人、隠し事をする人、うまく取り繕う人と一緒に仕事をすることは避けたいと思います。そういうことは必ずバレますし、バレたときには信頼を失くします。失くすのがその人の信用だけならいいのですが、会社も信用を失くしてしまうかもしれません。幸いにもお客様には「職人さんの対応がいい」と言われます。社員も職人も素晴らしい人ばかり。人として一流と思います。そんな雰囲気が会社に現れているんじゃないでしょうか。私も社長ですが、社長とは思われないフレンドリーさが魅力と言われているので（笑）。
