数多くのハウスメーカー施工に携わったのちに法人として新たなスタートを切った「楽建舎」。その名のごとく、自分もお客様も楽しめる建築を目指し、豊かな暮らしをサポートする高機能な住宅建築をお届けしています。
どんな時も頭の片隅にあったモノづくりへの想い
個人大工から始まり一代で築いた「楽建舎」ですが、創立までの経緯をお聞かせください。
畳職人の祖父の姿を見て育ったため、小さい頃からモノづくりに携わりたい気持ちがありました。名古屋の商業系の大学へ進みましたが、趣味だったオートバイのマフラー製造に心動かされ、大学を辞めて溶接の世界へ飛び込んだんです。今思えば、モノをつくる意欲を捨てられなかったのかもしれません。その後、オートバイ産業のない山梨でもできるモノづくりを考え、辿り着いたのが建築でした。溶接職人をしながら建築の専門学校へ通い、卒業と同時に山梨へ戻り、現場の経験を積みました。ときには、アポなしで現場の大工さんたちに声をかけて回ったこともあります笑。その頃の数々の出会いがきっかけで、信頼を得て私自身が成長できたおかげで、今の楽建舎が在ります。
つくっては壊す社会から、長く大切に使う社会へ。長期優良住宅が基本仕様
長期優良住宅を基本仕様としていたり、基本スペックを高い基準で設けられている理由を教えてください。
「誰のための家なのか」を考えた結果です。基準や仕様がわかりづらい、比べにくいというお客様の声は少なくありません。自分たちのために建てる家だからこそ、性能まで理解していただきたいし、弊社も証明していきたいと、ゼロエネやZEH、UA値などを数値化してわかりやすくしています。長期優良住宅は、工務店側からすれば申請が大変なので敬遠されがちですが、お客様が長く安心してご家族と過ごしてほしいという想いに尽きます。そのため、許容応力度計算によって耐震等級3を取得し、劣化対策や省エネ(断熱等性能等級4)、バリアフリー、維持管理などといった根拠を明確に示せるので標準にしています。過去には、新築5年後に転勤で家を手放すことになったご家族がいたのですが、書類があったおかげで、資産価値を落とすことなく、定価と同じ価格で売買をされたケースもありました。売却後の現在も維持管理を弊社で行っています。このように標準仕様にすることで、設計図書を残したり、具体的な点検時期や内容を定めた維持保全計画などによって、資産価値へ好影響を与えたり、建築後の安心や保証となっています。
楽しく豊かに心地よく」。暮らしやすさの中にある、かけがえのない日常
建築アドバイザーとコラボした設計や住環境に考慮した家づくりに定評がありますね。どのような提案をされていますか。
数値化できないデザイン性に関しては、流りや奇をてらうデザインではなく、在来工法本来の寸法を生かします。土地を生かし、陽を生かし、風を生かし、木を生かし、風景を生かす住環境の大切さと、家事動線の効率による時間の大切さ、温熱環境による健康の大切さを、各ご家庭の状況に合わせてデザインしています。最近はSNSで情報をいち早く得るお客様が多いので、私たちも勉強しないと追いつけないほど笑。家づくりは社名の字のごとく、お客様も私たちも楽しめなきゃ意味がありませんから、常に学び、その中からいいと思ったものを提案していきたいと思っています。ときには、建築アドバイザーと一緒にプランを立てることもあります。いずれも、楽建舎の名に恥じぬように、お客様も自分も楽しく創造していくことがモットーです。一枚一枚丁寧に手描きでプランを立て、オーダーで立体模型を作成し、打ち合わせにはミニカーを置いたりして全体的なイメージ喚起に努めています。この模型はそのままプレゼントしているのですが、唯一無二の立体模型ということもあり、とても喜んでくださいます。
専門家を通じて提案する資金計画とライフプランの安心感
専門のファイナンシャルプランナーへ資金計画の相談が可能とお聞きしました。どんな想いからお客様へ勧めていらっしゃるのですか?
第一に、各ご家庭にあった無理のない資金計画が必要であると考えています。そのため、資金計画の相談等に応えるため、住宅購入に関する資金計画やお金の相談に乗ってくれますので、第三者が入ることで気楽に話せるのではないでしょうか。審査後、弊社で出した見積もりが合うか合わないかを判断し、借りられる金額がわかった上で、安心して家づくりのスタートを切ってほしいですし、楽しく家づくりをしていきたいと思っています。